企画について思うこと(前編)

こんにちは。

はじめましての方は、はじめまして。

野村亮太と申します。

 

今回企画するにあたり、色々と考えていたこと、個人的に思ってきたことを記載しようと思います。

 

その前に、私自身と山田の話を少し。

 

プロフィールに記載しているように、

2011年にラフカットに出演し、そこから関西で劇団に所属し、現在関東にてフリーで活動しております。

山田と出会ったのはまさにそのラフカットで、同じ作品に出演したこともあり、そこそこ仲良くやっておりました。

そこからあまり連絡は取っていなかったのですが、

2016年の牡丹茶房出演で偶然再開。意気投合し、今年の半ばに今回の企画を持ちかけることになりました。

 

お互い結構似たような経歴であり、劇団に所属、退団し、現在フリー。

団体に対する思いや、フリーで活動することでの悩みなど、共有する部分が多く、話や感覚が近いと思ったのが、今回企画を持ちかけた大きな理由の一つです。

 

さて、今回企画するにあたり、フリーで活動する、というのが自分にとって大きな問題でした。

 

団体に所属していると、年に2-3回は公演があるケースが多いので、舞台に出演する機会自体はある程度あります。

また、所属している団体に客演(外から役者を招く)していただくことで、つながりが増えたりします。

 

しかし、フリーで活動する。つまり所属団体がないと、当然何もしなければ出演機会は増えることはなく、つながりも増えず、人目に触れることなく日々を過ごすことになります。

 

そのため、色々な場所に顔出したり、オーディションを受けたりと自ら出演機会を探し、作っていく必要があります。

そこで知り合った方、見に来ていただいた方からまたお仕事をいただいたりする、という流れを作る必要があります。

当然、一回一回が勝負ですから、中途半端なことをすれば一回限りの縁になってしまい、次に繋がらないことになります。

するとまた出演機会が減っていき、お芝居をする時間は少なくなっていきます。

 

また、団体に所属している場合、多くは先輩方がいるので、団体での振る舞い方、お芝居に対しての考え方、技術面等多くのことを学ばせていただけるのですが、フリーの場合はそれが一切ない。

 

オーディション等で出演させていただいたケースも、その団体に出演するのが一度目の場合は、まだお客さん、という認識がかすかにあったり、遠慮があったりもするので、あまり強く突っ込まれることは少ないです。もちろん適切な距離感で、必要なことはきちんと指摘があるのですが。

 

なので、技術の蓄積が本当に難しいです。

いかに自分から学びにいくか。という姿勢がないと、出演すること自体がどんどん難しくなっていきます。

 

加えて、フリーでの活動上で難しい点がキャスティング(配役)にあります。

オーディションでは、こういう感じの人が欲しい、というのが事前に決まってたりするケースが結構あるので、下手をすると同じような感じの役の出演ばかりになってしまい、またそこからのつながりもそのテイストを期待されて声をかけていただくようになってしまいます。

色々な方、作品、団体とつながるのが難しくなってしまいます。

 

関東に移住してきたのは、今年の2月ですが、その危険性、難しさを早くも感じております。

もちろん自分自身に未熟な部分がかなりある、というのが大前提としてありますが、これからの活動をより良いものにするためには、何かを大きく動かす必要があると感じました。

 

今回、「やまだのむら」という企画を立ち上げた大きな原動力は、この部分になります。

 

オーディション等を受けに行く、学びにいくという姿勢は当然変えませんか、それと同時に、自ら出演の機会を作ろうと考えました。

また、ご一緒したい方々はたくさんいますが、やはり前述のキャスティングの問題などでご一緒できないケースも多々あるので、それならこちらからお声がけすればいいと考え、企画の稼働に踏み切りました。

 

思ったより長くなってしまいましたので、一度区切ります。

読んでいただきありがとうございます。

 

後編に続く。

 

やまだのむら

野村亮太